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:: 放射能と野菜たち 一覧

2011年04月06日

 原発事故について八百屋が思うこと

店主の内藤です。
市場、八百屋の様子と私の個人的な心配を書かせていただきます。

1.横浜中央卸売市場の様子

北関東産のほうれん草の入荷がないため、主に神奈川産で手当をしています。
このため普通なら奪い合い状態になるはずですが、お客様は葉物類はもちろん、野菜全体を敬遠しているので落ち着いた雰囲気です。
茨城産の水菜、チンゲン菜、ねぎ、レタス、など今が真っ盛りですが、相場があまりに
安すぎて入荷は激減。市場は空き地だらけです。
産地に品物はありますが、安すぎて出荷するより処分する方を選んでいるようです。
お客様に買って頂けるのかどうか、この一点にかかっています。
お届けすべきは、お客様に安心していただけるような信頼できる情報です。

2.青果店の様子

当店では3月22日から「Stop!風評被害」というPOPでお客様に出荷自粛品、摂取制限品以外の北関東産野菜を買っていただけるよう努力しています。
しかし、小さいお子様がいらっしゃる若い主婦の方を中心に拒否反応が強いように見受けます。
年配の方は比較的、抵抗がないようにお見受けします。
お客様が零細な八百屋の言うことより、マスメディアの報道に影響されるのは、やむを得ないでしょう。
十分に信頼できる資料に基づいて勧めしているので、今後も続けていきたいです。

3.今後の予想

原発の事故処理の行方次第で影響の範囲は大きく変わるので、以下はあくまで個人的な推測です。
原発に極めて近い地域では降雨による土壌汚染と地下水汚染のため、今後しばらくは農作物栽培が難しくなるのではないでしょうか。やや近い地域では、一般にハウス栽培品のほうが露地栽培品より放射能汚染が少ないことが認識されて、露地栽培品が不利になるのではないでしょうか。野菜栽培に使用する水質が重要です。
それ以外の地域では低い検査数値が発表されるにつれて次第に落ち着いてくると思います。

4.重大な危惧

この事故まで、私の店では「野菜の味や風味」に優れた露地野菜をお客様に勧めてきました。
しかし、今回の事故で「安全」の観点から「同じ茨城産でも、こちらはハウス栽培で雨がかからないので大丈夫です」のような説明をすることになりました。
「環境の悪化に対して露地栽培より施設栽培が優位である」・・・これは本末転倒です。
「食味に優れた露地栽培の安全性が確保できる環境を守る」というのが本筋です。
まして、「放射能より悪い食品添加物はない」という理論で、輸入野菜がシェアを伸ばすことは断じて避けなければなりません。

日本の「本来の農業」が衰退しないよう、微力を尽くしたいです。


5.販売者が独自に放射線測定をして販売する

「茨城県つくば市にある農産物直売所『みずほの村市場』では農産物サンプルを研究機関に送り、独自に放射線測定を行って、販売しているそうです。
お客様に安心して、買っていただけるために 効果が高い方法だと思います。
当店でも、ハンディーな放射線測定器を購入して実現したいと思います。

2011年03月24日

 Stop! 風評被害

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